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自己理解を深める第一歩②
日常生活や仕事をスムーズに進めるためには、自分の特性と上手に向き合うことが大切です。自己理解を深め、それに基づいた対応を取ることで、自分らしく生きるための道が開けます。しかし、特性に向き合うことは簡単ではなく、どうしても悩みや不安がつきものです。
この記事では、障がい特性をどう理解し、受け入れて、日々の生活や仕事に活かしていくのかを紹介します。
「特性」とは、それぞれの得意・不得意に伴う個人差で、誰もが持っているものです。しかし、環境や状況によっては、その特性が制約や困難、つまり“障がい”となることがあります。
おかれている環境や体調、病状、性格などによって異なるので、同じ障がいであっても特性は人それぞれです。
たとえば、就職後に職場環境に適応できず、以下のような悩みを抱えるケースが多くあります。
・職場での人間関係がうまくいかない
・スケジュールの管理ができない
・タスクの優先順位がつけられない
・興味や関心のある仕事に没入して他の業務を忘れてしまう
・締め切りに間に合わない
・環境音が気になってすぐに集中が切れる
・怠けていると誤解される
・書類の誤字や脱字が多い
・作業手順のミスが多い
・言葉足らずな発言や、勤務態度で誤解を受ける
安定して長く働くためには障がい特性に対する周囲の理解やサポートが必要です。しかし、精神障がいや発達障がいの場合は、見た目で「障がい」があることはわかりづらいです。
そのため、就職をする際には職場に自分の障がい特性をを伝える必要があります。障がい特性について正しく相手に伝えるためには、皆さん自身が自分の特性について正しく理解しておく必要があるのです。
日常生活や仕事を「自分らしく」進めるためには、自分の特性と向き合うことが重要なポイントの一つです。
ここでは、障がい特性を理解し、受け入れ、向き合っていくための方法をご紹介します。
1.自分の強みを活かす
障がい特性を理解することは、自分の強みや長所を見つける第一歩です。障がい特性と聞くと「~できない」「~が苦手」などネガティブな印象を受けやすいですが、見方を変えてみると強みになる可能性があります。
たとえば、「衝動的に行動してしまう」という特性は「行動力がある」と肯定的に捉えることもできます。こうした強みを認識し、活かす方法を考えることで、自分に合った役割や職場環境を見つけやすくなります。
自分の得意な分野で力を発揮できる場所を探し、その強みを最大限に活かすことは「自分らしく」生きることに繋がります。
2.周囲に適切なサポートを求める
症状、苦手なこと、得意なこと、1人では難しくても他者のサポートがあればできること…など自己理解を深められたら、次に大切なステップは自分自身の障がい特性をしっかりと相手に伝えることです。
自分がどのようなサポートを必要としているかを具体的に把握し、それを周囲に伝えましょう。
たとえば、口頭での指示や会話が苦手である場合、書面やメールなどの視覚的なコミュニケーションを使う方が適していることがあります。事前に相談し「口頭での指示よりも、メモやメールでの指示をお願いしたい」と伝えておくことで、仕事を円滑に進めたり、誤解を防いだりすることができます。
3.セルフマネジメントの能力を身につける
障がいをもつ方が自立した生活を送るためには、セルフマネジメントの能力を身につけることが大切です。
時には周囲にサポートを求めることも大切ですが、それと同時に自分自身を見つめ直していく必要があります。自分自身で改善できることは何かを考えてみることから始めましょう。日々の積み重ねを通じて、自分自身の変化や成長を感じることができれば、より自立した生活へと繋がっていくはずです。
もし、自分の特性に対する理解が深まらず、どう対処すればよいかわからない場合は、ぜひ一度マイ・スタイルにご相談ください。マイ・スタイルでは、あなたが自分自身と向き合い、就労を目指すためのサポートをいたします。
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