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認知行動療法とは??
認知行動療法とは、思考や行動のパターンを見直すことで、ストレスや不安を軽減する心理療法です。この記事では、認知行動療法の基本的な考え方や効果、受けられる場所について詳しく解説します。
発達障がいをもつ人やうつ病を抱えている人は「認知の歪み」と呼ばれる思考の偏りによって、自己評価が極端に低くなったり、過度の不安やストレスを抱える原因となったりすることがあります。
たとえば、職場で意見を求められて発言した際に「それは違うんじゃないか」と反論されたとします。そのことで「自分は間違っている、何をやってもダメな人間だ」とネガティブな感情に支配されてしまい、その後、意見を求められても発言しないようになってしまいます。このように、物事を過度に否定的に捉えたり、極端に考えたりする傾向があります。
認知行動療法では、自分がどのように物事を考え、どんな感情を抱いているのかを客観的に見つめ直すことで、歪んだ認知を発見し、適応的な思考に置き換えられるようにしていきます。
認知行動療法は、薬物療法のような即効性は低いですが、中長期的な健康推進と再発防止が期待できます。
たとえば、うつ病の場合には、抗うつ剤などによる薬物療法によって一時的に症状を和らげることができます。薬物療法には即効性がありますが、服用をやめると再発する可能性があります。
一方で、認知行動療法は、数ヶ月の期間をかけて少しずつ心のバランスを整えていく治療法です。長期的に取り組み、自分の心や不安との向き合い方を学んでいくことで、根本的な解決を図ることができます。また、認知や行動に働きかける治療方法のため、副作用の心配がほとんどありません。
認知行動療法で学んだスキルは、日常生活や職場でのストレス管理に応用できるため、治療だけでなく再発予防にも効果的です。
認知行動療法は、医療機関や専門のカウンセリング機関で受けることができます。
以下のページでは、令和4年3月時点で認知行動療法を提供できる専門家がいることを届け出た医療機関が一覧でまとめられているので参考にしてください。
▶認知療法・認知行動療法の届出医療機関一覧 - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/docs/cbt_kinki.pdf
その他にも、民間のカウンセリングセンターやオンラインのカウンセリングなどが利用できます。
まずは精神科や心療内科に相談し、認知行動療法を提供しているカウンセリング機関を紹介してもらうのがおすすめです。
また、就労支援事業所でも、認知行動療法の考え方を取り入れたプログラムを提供している場合があります。これらを活用することで、仕事に関する不安やストレスに向き合う方法を学び、就労環境での適応力を高めることが期待できるでしょう。
日常生活や職場でのストレス・不安との向き合い方に悩んでいるなら、認知行動療法を検討してみてください。マイ・スタイルでは、一人ひとりの不安や悩みに寄り添ったサポートを提供しています。ご相談や見学も実施していますので、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
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