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二次障がいとは??
二次障がいとは、もともと持っている障がいに加えて新たに発生する障がいを指します。環境の変化やストレスにより発症することが多く、早期の対応が重要です。この記事では、二次障がいがどのような状況で発覚するのか、どう受け止めて対処するべきかを解説します。
二次障がいとは、発達障がいや身体的・精神的な障がいを持つ人が、障がいそのものの直接的な影響だけでなく、周囲との関係や環境からのストレスなどによって新たに抱える精神的・行動的な問題のことを指します。
二次障がいは大きく「内在化障がい」と「外在化障がい」の2種類に分けられます。
・内在化障がい
自分自身に向けられる精神的な問題で、例えば、うつ病や不安障がい、対人恐怖症などが含まれます。これらは、自己否定的な感情が強くなり、心の中で悩みや不安が蓄積する結果として現れることが多いです。特に、周囲からの理解が不足し孤立感を抱えると、こうした症状が顕著になることがあります。
・外在化障がい
内在化障がいが「自己」に向けられる問題であるのに対して、外在化障がいは精神的な葛藤や不安などが「他者」へと向けた行為として現れます。具体的な例として、暴言や暴力、他者への敵意や攻撃性、自傷行為などが挙げられます。外在化障がいは、思春期にみられることが多いですが、大人になってから症状が顕著になるケースもあり、症状のあらわれ方や度合いは個人で異なります。
このような二次障がいは、適切なサポートがなされない場合に特に発生しやすく、本人にとってはもちろん、家族や学校、企業などの周囲にとっても大きな負担となることがあります。
二次障がいが発覚するタイミングはさまざまですが、多くの場合、日常生活や職場での適応に困難を感じることが引き金となります。たとえば、発達障がいを持つ人が新しい職場に就いた際、急な環境変化や新たな人間関係にうまく対応できず、極度のストレスを感じることがあります。その結果、うつ病や不安障がいなどの二次障がいが発症することがあるのです。
逆に、長期間にわたりうつ状態が続く場合、その原因の一つとして発達障がいがあることが後から明らかになることもあります。このようなケースでは、まずうつ病の治療を進めつつ、発達障がいに対する理解を深めることが必要です。
二次障がいの発覚は、本人にとって大きなショックとなることがあります。特に、自分が持っている障がいに、さらに別の問題が加わることで、自己肯定感が低下し、将来に対する不安が増すことがあるでしょう。しかし、適切な支援を受けることで、こうした状況を乗り越えていくことができます。
二次障がいが発覚したら、できるだけ早く適切なサポートを受けて、ストレスを感じにくい生活習慣や環境を整えることが大切です。必要に応じて、専門家に相談することを心がけましょう。
また、ストレス管理のためのリラクゼーション技術や、自己理解を深めるプログラムを活用することも有効です。たとえば、認知行動療法を取り入れることで、ストレスに対する認識や反応を変えることができ、二次障がいのリスクを軽減することができます。
また、就労に不安がある場合も、職場での環境調整によってより安心して働くことができるようになります。例えば、作業時間や仕事内容を柔軟に調整することで、本人が感じるプレッシャーを軽減し、ストレスによる二次障がいの発生を防ぐことができます。職場での合理的配慮があれば、障がいがあっても安心して働き続けるための基盤を整えることができます。
二次障がいに関する不安や疑問を抱えている方は、ぜひ専門家に相談してください。マイ・スタイルでは、誰もが安心して働ける環境づくりをサポートしています。一人で悩まず、私たちと一緒に最適な解決策を見つけていきましょう。
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